nasakoの毎日どっこらしょ

期間限定ドイツ在住中。美しい日々を生存確認的に文字起こし。

ドイツで出会いたい!おいしいコーヒー豆

 クリスマスにご飯会をした時に、友人がお気に入りだというコーヒーショップのコーヒー豆をいただいた。京都で美味しいコーヒー豆販売店さんに出会い、まんまとコーヒーの魅力にハマった私は毎日コーヒーを飲んでいたら逆流性食道炎になってしまったのですが、それでも美味しいコーヒーの魅力には勝てず胃と相談しつつ制限を取り入れながらコーヒーを適度に楽しんでいます。

 

 なのに荷物の重量オーバーにビビりすぎてミルもドリッパーも日本に置いてきてしまった私。円安の影響とヨーロッパの物価高に辟易する日々ですが、せっかくのドイツ生活、この先海外で生活する機会なんてないかもしれない、だったら節約=エコと翻訳し生活を楽しむ必要がある。そのためにきっとコーヒーは必須、だってドイツには美味しいパンもあるしお米はないしケーキは甘々だから!どうせ飲むならおいしいコーヒーを淹れたいし飲みたい、でもドリップコーヒーも水出しコーヒーも好きだしカフェオレも好き、でもフレンチプレスも美味しいと聞いて試してみたいしエスプレッソにも手を出してみたい…ただ別に知識が豊富なわけではないので、ネットで検索し3日悩み、店頭で3時間悩み、エコにも配慮し、最終的にお誕生日にモカエキスプレスちゃんをお迎えしました。

 

 話は戻りますが現在私がコーヒーを飲むにあたって唯一の味方が彼女です。ですが先日いただいたコーヒー豆はドリップ用で挽き目はエスプレッソより粗めです。さてどうしたものかと「勝手にどうぞBOX」を覗きまわる1ヶ月でしたが、エスプレッソ用に挽いてもらった豆もなくなってしまったし、そもそももう風味がほとんど落ちているだろうし限界だな〜と思っているとふとひらめく。

 

 いやレギュラー豆をモカエキスプレスで淹れてもコーヒーにはなるんじゃない?

 

 検索をかけてみると本来の飲み方、楽しみ方ではないので情報は少ないですが、やってやれないことはなさそうというか、やってる人いるな。

 

 ということでやってみたらまあ豆の劣化があっていただいた時のようなおいしさは再現されていないのですが、悪くないぞって感じ。少なくともドイツのスーパーであれはこれはと試していたお豆たちよりよっぽど美味しい!どうしても濃くはなるのでアメリカーノにしていただいたのですが人はどうあれ私は十分楽しめました。一般的な淹れ方とか使い方とかをついつい気にしてしまってそれに従おうとしてしまう真面目人間ですが、時にはイレギュラーを楽しむのも人生を豊かにする方法なのかもしれません。コーヒーに詳しい人には怒られそうですが(笑)

 

 「いろんな人がいろんなこと言ってるけど、コーヒーで一番大事なのは結局豆。おいしい豆に出会えるかどうか。淹れ方なんて正直どうでもいい」と言っていたのは地下にある有名な珈琲屋さんのマスター。地下に降りるとレトロな雰囲気のカウンター席でタイムトリップしたような気分になれる珈琲屋さん、私とは違う時代で世の中を動かしてきた働く人たちがここでいろんな話をしたりコーヒーを楽しんだりしたんだなあと妄想を掻き立てられる場所でした。コーヒーと素朴なドーナツが美味しくてリピートしたなあ。

 

 ということで美味しいコーヒー豆に出会いたい!と後日教えていただいたコーヒー豆のお店にお邪魔しました。お豆ももうないので買いたいと思っていたのですが、コーヒー豆を海外で買うなんてしたことないのでドイツ語はっもちろん英語でもオーダーの仕方がわかりません。さも「探しているコーヒーがあります」みたいな顔で陳列してある豆の産地や値段を確認してそそくさと退散してしまいました。だって「酸味」とか「浅煎り」とかの単語はもちろん「モカエキスプレスしか持ってないんだけど酸味やフルーティさを感じられるようなお豆ってありますか?」とかどうやって聞くの…

 

 練習して出直そうと思います。