nasakoの毎日どっこらしょ

期間限定ドイツ在住中。美しい日々を生存確認的に文字起こし。

雨宿りで考えるドイツの天気と冬景色

 ドイツ人は雨が降ってもあまり傘をささない人が多い印象です。今日も今日とて散歩をしていると、雨が降ってきました。ダウンコートを着ていたので少々だしすぐ止むだろうと思い歩いていましたが、思った以上に長く降るので自転車屋さんの軒下で雨宿りさせてもらっていました。中から店主らしき人が出てきて「大丈夫?ちょっと中入る?」と聞いてくれました(優しい)が、今日は少し暖かかったのでお断りさせていただいて。雨がおさまるのを待ちつつぼーっとしていたのですが、9割方の人は傘もささずに私の前を通り過ぎて行きます。なんだか雨宿りしている自分がばかばかしくなってきて、また歩き出すことに。でもやっぱり耐えられなくて電車に乗りましたが、コートはびっしょりでした。

 

 ドイツにきた頃は「ドイツ人は傘ささないからw」なんてよく言われましたが、ほんとにそうみたいです。さしてても折り畳み傘サイズ(体の大きい人ははみ出てる人もしばしば…苦笑)ですし、雨が降ってても自転車に乗っている人をよく見ます。だいたいカッパやレインジャケットかマウンテンパーカー?またはフード(注:防水ではない)を着用している印象です。日本みたいに傘さして自転車乗ってる人なんて見ないですね、あれ危ないなって思うんですけど。あと日傘もあんまり見ないな。夏はみんな日光浴していて、公園はビーチ状態になります(笑)日本にいると太陽と紫外線は敵みたいな気持ちでしたが、ドイツにいると太陽はお友達って感じします。気候がカラッとしてるのと、冬の晴れ間が少ないのもあるのかしら。

 私はドイツの冬は1年目なので特に辛いとか苦しいとか思わず過ごせていますが、3年以上住んでいる人々からはとても脅されます。「ドイツの冬は厳しいよ〜」「冬が来る〜いやだ〜」「冬の準備(サプリを飲むなど冬季鬱の対策)をしないと〜」「初めての冬か〜じゃあまだ大丈夫じゃない?2回目以降は厳しくなるよ〜」などなど。ドイツ生まれドイツ育ちのドイツ人ですら「ドイツの冬は…寒くて、暗くて、つらい」と言うので冬を迎えるまではビクビクしていました。

 

 ですが寒くなってすぐに訪れるのがクリスマス。11月末頃から街はそわそわ、クリスマスマーケットが始まったりアドベントをしたり、街中もお家の中もデコレーションされ、そこここで見かけるクリスマスツリーが楽しくてビクビクした気持ちはどこへやらでした。そう言っていると「クリスマスの後が辛いのよ〜冬はこれからだから〜」とまた脅されるのですが(笑)今日のように最高気温10℃くらいで少し暖かいと「もうすぐ春が…?!」と思ってしまいますが、まだ1月でした。もう少しドイツの冬を楽しむ必要がありそうです。


 それでもドイツの冬には美しい景色もたくさんあることをドイツが教えてくれました。今年は特に雪が積もったので、余計にヨーロッパらしい景色を楽しませてもらえたのもあるかもしれませんが、今後も冬だろうと雨だろうと雪だろうと、その時その時の美しさを享受できる心の余裕と感性を持ち続けたいものです。